2013.08.31 Sat
蕎麦いち 迷宮のレトロモダンな蕎麦屋 ゆっくり待つのも味のうち?
清里に行く時、いつも通り過ぎていた道の奥にコダワリ隠れ家蕎麦屋があるというので探してみましたよ。

Photo by (C)Hearts(室長)
このお店、以前はCafeでハンバーグが美味しいと評判だったり
Cafeで蕎麦も出していた時期もあったらしいが、2013年8月の時点ではCafe営業はやめて
蕎麦だけのお店になっているみたいです。
店名もCage ichi だった時もあるみたいですが、現在は「石臼挽き蕎麦いち」らしくCafe営業はしていない。
近所で採れる美味しい野菜と石臼挽きのそば粉と八ヶ岳の水で打った蕎麦を食べたくてやって来たんですが・・・

Photo by (C)Hearts(室長)
まず、お店の場所が迷宮の奥に隠れています。
と、言うのは言いすぎかもしれませんが看板を見落としたり
看板だよりに走ってきても不安になるような集落の奥にあり
お店の入り口にたどり着くには森の中に入ってゆくような感じであります。
しかも、森の小径の真ん中には来るものを拒むかのような看板が
まるで結界のように道行く人の進行と阻みます。

Photo by (C)Hearts(室長)
否応にも目に入る看板には「時間のない人。せかす人はご遠慮ください。」と・・・
この時点では、メンドクセー店に来ちゃったかな? ルールが多そうだなた覚悟を決める。
しかし、後にそれは杞憂に終わることになるのだが、それはまた後の話で。

Photo by (C)Hearts(室長)
そんな結界を過ぎて更に森を進むとまたもや結界か!
全員おそろいになってからの入店をお願いします。
待ち合わせ、交代でのお食事はご遠慮ください。
飲食(お弁当)の持ち込み テレビゲームはご遠慮ください。
いったいこの店はどれだけ混むお店なんだろうか?と思ったのだが
書いてあることは、常識的で一般的なマナーで、いったい弁当を食いながら
飲食店の入店を待つ人がいるのか? と思うが書いてあるんだからいるんでしょうね。

Photo by (C)Hearts(室長)
銘木の看板もステキ! イイ面構えです。

Photo by (C)Hearts(室長)
やっと入り口、やっぱり入り口にも色んなルールが書かれています。
基本的に少人数でゆったり マッタリ営業しているので理解して欲しく
ご理解できない 忙しない方はご遠離願いたいって感じです。

Photo by (C)Hearts(室長)
建物が古いけど いい造りだぁ~ と思ったら 明治病院の看板が!

Photo by (C)Hearts(室長)
移設して来たのか? もともとここに明治病院があったのかはわかりませんが
築140年の 擬洋風建築で山梨では藤村式と呼ばれる建築様式で建てられているそうです。
我ら静岡県にも、旧見附学校というステキな擬洋風建築の学校があるけど
ボクはこんな感じの擬洋風建築の建物みると 琴線が震えるんです。

Photo by (C)Hearts(室長)
ウェイティングリストに名前を書いて、店の玄関のベルをチン!と鳴らします。
何人ですかと人数を確認されてまた外で待ちます。

Photo by (C)Hearts(室長)
店内には古いものも一杯! 一見雑多に置いてあるように見えますが
なかなか上手にディスプレイされていて イイ感じの店内です。

Photo by (C)Hearts(室長)
レジ周りは、間接照明も積極的に取り入れて上手に表現しているね。
店主のセンスの良さを感じるノスタルジックなレトロモダンな店内

Photo by (C)Hearts(室長)
床の畳も波打っていたり、段差があったりするから気をつけて。

Photo by (C)Hearts(室長)
案内された席は窓辺のテーブル 窓からは駐車場のある森が見渡せました。
テーブルの上もセンスよく飾られていますね。

Photo by (C)Hearts(室長)
立派な床柱の床の間には掛け軸ではなく木製のハシゴが・・・
もちろん、イスやテーブルも統一性はなく色々なタイプのものが使われてました。

Photo by (C)Hearts(室長)
夏休みメニューはこんな感じ。
蕎麦の大盛りがないのもいさぎ良い、店の雰囲気はやっぱりカフェだが
どんな蕎麦を食べさせてくれるのか期待に胸おどるが、値段も本格プライス。

Photo by (C)Hearts(室長)
最初に運ばれてきたのが、小ぶりの器にてんこ盛りの彩り豊かな野菜。
揚げ野菜のおろしそばを注文したんで、おろしそばというイメージからかけ離れていて
え? まさここの下に蕎麦が?
「お蕎麦は次ぐに出ますので、それまでにすこし野菜をつまんで量を減らしておいてください。」
と言われて一安心。おろしそばといっても蕎麦は別で汁につけて食べるスタイルなんですね。
それにしてもこの野菜の美味しいことと言ったら 蕎麦いらない?
下には荒く削られた大根おろしがタップリと入っえいるのだが
全く苦味もエグみもなく美味しい大根おろしに驚き。
辛い大根おろしで食べさせるやつだと嫌だなぁ~ と内心思ってたら
いい意味で期待は外れて大満足。

Photo by (C)Hearts(室長)
蕎麦は笊に盛られた笊蕎麦、細打ちで端正な顔立ちの蕎麦である。
真夏という蕎麦には厳しい季節だが、そのまま食べるとしっかりとした腰と蕎麦の香りが広がる
鼻に抜けるほどではないが、十分に美味しい蕎麦でした。
辛汁でなく、野菜ですこしマイルドになった汁をつけて粗挽き大根おろしといただく。うまし!

Photo by (C)Hearts(室長)
せっかくここまで来たんで、野菜とは対極の肉系 つけ鴨も注文。
鴨肉がタップると入っていて食べるとこれがまたうまい。
もちろん ネギと三つ葉の旨さも相乗効果で効いているみたい。

Photo by (C)Hearts(室長)
石臼から自作して自分でそばの実を挽いて蕎麦粉作りから始まり
八ヶ岳の水とで蕎麦を打つという店主のこだわりが感じられる味わい。
店内の雰囲気に騙されてはいけない、ここは蕎麦のお店である。
笊蕎麦だけを突き詰めた本格蕎麦屋とはすこし路線は違うが
美味しい地場の野菜と相まって また別の味わい深さを感じる蕎麦屋である。

Photo by (C)Hearts(室長)
仕上げは奥さんがとろ火で煮詰めた トロトロのそば湯を汁を頂きます。
店に到着してから、締めのそば湯をいただくまで確かに長い時間を過ごしました。
やはり心に余裕がある方や 待たされる時間も味のうちと思う方が行くと幸せになれそうなお店でした。
以上、ゆったりした時間の中古いものに囲まれながら、Hearts(室長)がお伝えしました。
さぁ、ここから先はあなた自身の舌で石臼挽き 蕎麦いちの味を確かめる番ですよ・・・
石臼挽き 蕎麦いちの場所は、山梨県北杜市高根町箕輪1830 0551-47-4173
お店の詳細や地図、他の方の口コミ等はこちらでどうぞ。
ichi (欧風料理 / 北杜市その他)
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